新旧NISA比較、タイプ別おすすめタイミング

けんちゃん

2024年から新しいNISAが始まるね。

まみちゃん

NISAって、ようわからんな~

けんちゃん

それでは、説明しよう!

おすすめ読者
  • NISAって何?っていう人
  • 新旧NISAの違いがわからない人
  • NISAを始めるタイミングわからない人
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そもそもNISAとは?

まみちゃんは、そもそもNISAがわかっていないようでした。簡単に説明しておきましょう。

NISAとは?

「Nippon Individual Saving Account」の略で、日本語にすると日本個人貯蓄口座になります。簡単にいうと、小額投資非課税制度となります。ある一定の金額内、期間内であれば投資で得た利益に税金はかからないという制度のことです。

NISAができる前は、株式や投資信託などの金融商品に投資をして得た利益には、約20%の税金がかけられていました。(今も約20%の税金はかけられていますが、)条件を満たせば税金を免除しますよ、というのがNISAです。例えば、株式で100万円の利益が出たとします。これに税金がかかると80万円になっていたところが、なんと100万円のままになるってことです。これは利用しない手はないですよね。

2023年12月までの旧NISAには2種類ありました(子ども対象のジュニアNISAを除く)。新NISAの説明の前に、旧NISAの説明を簡単にしておきましょう。

つみたてNISA

  • 非課税期間  20年間
  • 年間非課税枠 40万円
  • 買付方法   積立投資のみ

つみたてNISAの特徴は上のようになります。毎月3万円くらいを投資信託にコツコツ積み立てていくイメージです。これくらいの金額であれば、始めやすいですね。

仮に、毎月3万円を20年間積み立てて年利が3%だったとすると約980万円になります。利回りがなかったら720万円なので、約260万円増えることになります。もし、これに20%の税金がかかると、約260万円が約208万円に減ってしまいます。これは痛いですね。でもNISAなら非課税なので、約260万円をそのまま受け取れます

一般NISA

  • 非課税保有期間 5年間
  • 年間非課税枠  120万円
  • 買付方法    通常買付・積立投資

一般NISAには、上のような特徴があります。積立だけでなく、株式などを積極的に売買したい人向けです。つみたてNISAよりリスクはありますが、枠内であれば非課税なので、株式投資にチャレンジしたい人にはいいと思います。

仮に、年間120万円(月10万円)を5年間投資して年利5%だったとすると、680万円になります。利回りがなかったら600万円なので80万円増えてることになります。この80万円に20%課税されると、16万円も税金でひかれることになります。NISAの非課税効果の大きさがわかりますね。

ただし、個別株などの売買をすると大きく利益が出ることもあれば、大きく損失が出ることもあるので注意が必要です。あくまで、自己責任で投資しましょう

iDeCoとの違い

NISAとよく比較される制度にiDeCoがあります。iDeCoを簡単に説明すると、次にようになります。

iDeCoとは

「individual-type Defined Contribution pension plan」からつくられた言葉で、個人型確定拠出年金のことをいいます。公的年金とは別の私的年金制度で、加入は任意で、加入の申込、掛金の拠出、掛金の運用の全てを自分で行い、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受け取ることができる制度です。

要するに、自分の年金を自分で運用してね、ということです。ちなみに公的年金は、「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)が運用しています。

iDeCoにも税制上の優遇措置がある点はNISAと似ていますが、年金なので60歳以上にならないと受け取れません

新旧NISAの違い

新NISA(1つの制度内に2つの枠を併用)旧NISA(2つの制度から選択)
積立投資枠成長投資枠つみたてNISA一般NISA
口座開設2024年1月から(恒久化)2023年12月まで
対象年齢18歳以上18歳以上
非課税保有期間無期限20年間5年間
対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託株式・投資信託・ETF・REIT等長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託株式・投資信託・ETF・REIT等
買付方法積立投資のみ通常の買付・積立投資積立投資のみ通常の買付・積立投資
年間投資枠120万円240万円40万円120万円
非課税保有限度額1,800万円累計800万円累計600万円
うち1,200万円
売却可能期間いつでも可いつでも可
新旧NISAの違い

主な変更点

  • 非課税保有期間が無期限に!
  • 買付方法が自由に選べるように!
  • 年間投資枠と非課税保有限度額が大幅アップ

旧NISAに比べて、めちゃくちゃ使える制度になりました。すでに旧NISAを利用している人も、まだ利用していない人も新NISAは使い勝手がよくなったので、賢く利用していきたいですね。

新NISAの利用をすすめる一番の理由は、銀行にお金を眠らせておくよりお金が増えるから。2023年現在、銀行預金の金利はほぼゼロです。ところが、有名なeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)というETFの場合、価格が5年前のほぼ2倍になっています。もちろん価格が下がる可能性もあるので、注意は必要です。

他にも銀行の代わりに使える点があるので、上の「主な変更点」を中心にわかりやすく説明していきます。

非課税保有期間が無期限に!

非課税保有期間が無期限になったので、銀行口座のようにいつまででも資産を預けておくことができます。しかも、非課税で!

買付方法が自由に選べるように!

買付方法が自由に選べるようになって、売却がいつでもできるので、いつでも資産を現金化して引き出すことができます。これも銀行口座のようですね。

ただし、注意もあります。持っている金融商品が売れなければ現金化できないことです。例えば、A社の株式を売りたいとします。でも、A社の株式を買いたい人がいなければ売ることはできません。一方、B社の株式は人気があって、売りたい人も買いたい人もたくさんいたら、すぐに売って現金化できます。この売買のしやすさを「流動性」といいます。この場合は、B社の株式の方が流動性が高いといいます。

流動性が高い金融商品を持っていたら、銀行に預金するのと大差ありません。

年間投資枠と非課税保有限度額が大幅アップ!

年間投資枠が120万円+240万円=360万円に、非課税保有限度額が1,800万円になりました。みなさん、銀行口座に1,800万円ありますか? これかであれば一般的なサラリーマンには十分な金額です。しかも、新NISAだと積立投資枠と成長投資枠の割合をかなり自由に変えられるので、積立重視の人にも、積極投資の人にも向いています。

この自由度も銀行口座のようです。

タイプ別おすすめタイミング

銀行にお金を預けるくらいないなら、NISAをした方がいいことはわかっていただけたと思います。でも、実際には新旧NISAがあってややこしいですよね。ということで、タイプ別に始めるおすすめタイミングを紹介します。

すでにNISA口座を持っている人

すでにNISA口座をもっている人は、あわてる必要は全くありません。なぜなら、すでにNISA口座をもっていれば自動で新NISA口座を開設してくれるからです。しかも、旧NISA口座はそのまま非課税保有期間がくるまで継続できます。つまり、旧NISA口座も新NISA口座も両方利用できるってことです。

ただし、非課税保有期間がきても新NISA口座にロールオーバー(移行)することはできません。非課税保有期間がきたら、課税口座に移ります。ここは注意が必要です。でも、非課税保有期間がくる前に保有資産を売却して、新NISA口座で購入すれば実質的にずっと非課税で運用できます。

NISA口座を持っていない人

NISA口座をもっていない人は、おすすめタイミングがいくつかのパターンに分かれます。

できるだけ早く・多く投資したい人

できるだけ早く、できるだけ多く投資した人は、今すぐにでもNISA口座を作った方がいいです。なぜなら、旧NISA口座をもっていれば自動的に新NISA口座も開設されて、両方の口座を使うことができるからです。旧NISA口座は積立、新NISA口座は積極投資と、使い分けも可能です。

とりあえず始めたい人、自由に投資したい人

とりあえず投資してみたい人、積立や個別株など自由に商品を選びた人は、新NISAの方がおすすめです。2024年になってから始めてもいいのであれば、あわてずに証券会社がどこがいいのか情報を集めてからでも大丈夫です。NISA口座は1つしか作れないので自分に合った証券会社を選ぶのは大切です。NISA口座を他の証券会社に移すこともできますが、年に1回しかできないので注意が必要です。

証券会社が決まっている人は、使わなくても旧NISA口座を作ってしまうのも手です。新NISAがスタートした直後は、口座開設手続が遅れる可能性もあります。今旧NISA口座を作っていれば、自動で新NISA口座ができるので、スムーズに2024年1月からスタートできます。

iDeCoと悩んでいる人

iDeCoと悩んでいる人は、iDeCoもNISAも両方やるのが一番いいです。でも、始めるのにちょっと躊躇してしまう人は、とりあえずつみたてNISAから始めるのがおすすめです。iDeCoは60歳以上にならないとお金が受け取れないけど、つみたてNISAならいつでも売却して現金化できるからです。

まとめ

まとめ

  • 銀行に預金するなら、NISAをしよう
  • たくさん投資したい人は、すぐにNISA口座を作ろう
  • 2023年内にNISA口座を作っておくとスムーズ
  • 証券会社をゆっくり決めてからでも大丈夫

いかがだったでしょうか。これからは預金ではなく、投資の時代です。コツコツ投資をして、コツコツ資産を増やしていきましょう!

少しでも参考になったという人は下の「♡」「コメント」していただけると嬉しいです。質問も大歓迎です!(^^)/

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