KeePassを使っているけど、自動入力ができない!
そんな人におすすめ記事です。
KeePassで自動入力を上手にする方法
パスワード管理ソフトはKeePassを使って長くなります。KeePassについては、下の関連記事も参考にしてください。
「パスワード管理ソフトはKeePassに決まり!」
「Keepass2Android Password Safe は指紋認証でアンロックできて便利!」
KeePassはお気に入りでずっと使っていましたが、自動入力はなんか設定が面倒くさそうで使ってませんでした。でも、今回は自動入力に挑戦してみて「うまくできない!」時のコツがわかったのでお伝えしようと思います。これがわかると設定がサクサク進みます!
おすすめ読者
・KeePassを使っている人
・自動入力を使いたいけどうまくいかない人
・KeePassの自動入力って面倒くさそう!って人
・Google(Chrome)の自動入力はなんだか怖い人
シーケンスとは
KeePassで自動入力をしようとすると出てくる「シーケンス」。この聞き慣れない言葉を聞いただけで、やる気が萎えちゃった人も多いんじゃないでしょうか。かくいう私もそうでした。
でも、この「シーケンス」という言葉と自動入力の仕組みを正しく理解すれば、自動入力は全然難しくありません!
まず、「シーケンス」という言葉の意味は、「IT用語辞典」には下のように書いてありました。
シーケンス 【 sequence 】 シークエンス / seq
シーケンスとは、連続(しているもの)、一続き(のもの)、順序、順番、並び、配列(する)、逐次、並べる、順序付ける、などの意味を持つ英単語。
ITの分野では、順番に並んだ一続きのデータや手順のことや、並んだ順番にデータや手順を取り扱う処理方式などのことを意味する場合が多い。
派生語として、逐次的な、連続的な、といった様子を表す「シーケンシャル」(sequential)や、順序のあるデータや手順を取り扱う機器やソフトウェアを意味する「シーケンサー」(sequencer)もよく用いられる。出典「IT用語辞典」
要するに、「手順」のことですね。今回のKeePassの自動入力であれば、「コンピュータに自動入力をどのような手順でさせていくかが書かれたもの」くらいの意味です。バッチファイル、マクロみたいなものですね。(古い話ですみません…)
このシーケンスをマスターしよう!
それでは自動入力のシーケンスを編集して、実際に自動入力にチャレンジしてみましょう。(Windows版KeePassで説明していきます。)
シーケンスの編集画面にいくためには、エントリー(KeePassに保存されている個々のデータ)を選択して「編集」→「エントリーの編集/表示」をクリックして行きます。マウスの右クリックのポップアップメニューからでも行けます。
上のような画面が出てくるので、
①「自動入力」タブを選択。
②「このエントリーで自動入力を有効にする」のチェックを入れる。
(デフォルトで、チェックが入っていると思います。)
③「標準のシーケンスを上書き」のチェックを入れる。
(編集しなくていい場合は、チェックを入れる必要はありません。)
④現在のシーケンスです。
(画面は、私が編集した後のものになっているのでデフォルトではありません。)
⑤「編集」を押して編集画面に行きます。
編集画面が出てきたと思うので、よく使うシーケンスを解説します。上の画面でいうと➃に出てくる言葉です。
F16
「F16」は、日本語入力のON/OFFみたいです。「みたいです」というのは、私のPCではうまく動作しなかったからです。
「F16」がうまく機能したとして説明します。自動入力をやってみるとわかりますが、各Webページの設定か、IDやパスワードの入力欄によってデフォルトで日本語入力がONになっていたり、OFFになっていたりします。IDとパスワードは、半角入力することが多いので、日本語入力はOFFにしておく必要があります。
そこで「F16」です。「F16」をはじめに指示しておくと、日本語入力がOFFになってスムーズに自動入力ができます。私は「F16」がうまく機能しなかったので、自動入力をする前に日本語入力を手動でOFFにしています。
TAB
「TAB」は、キーボードのTABと全く同じです。入力欄などを次に移動したいときに使います。
KeePassの自動入力は、この「TAB」がかなりキーポイントになります。マウスとキーボードで入力しているときは、無意識のうちに入力欄を移動したり飛ばしたりしています。KeePassの自動入力を利用するときは、キーボードだけを使用して入力する動作と同じになります。
上の画像を見てください。例えば、マウスとキーボードを使っているときは、①でID(ご契約番号)を入力して(②は特に何もしないで)③に飛んでパスワードを入力しますよね。③が終わったら④をクリックして完了!
これをキーボードだけですると・・・
①入力 → TAB → ②(チェックを外して) → TAB → ③入力 → TAB → ④クリック(エンター)
と②のチェックボックスも含めて欄を移動する度に3回も「TAB」を押すことになります。
また、キーボードではソフトウェアキーボードは使用できないので、②のチェックは外す必要があります。
SPACE
「SPACE」は、チェックボックスのON/OFFです。「TAB」でチェックボックスのことには触れたので、この「SPACE」もキーポイントになることはすぐにわかると思います。
先ほどと同じですが、上の画像を見てください。これは「中央労働金庫」のログイン画面です。(「労金」はATMの手数料還元などがあるので愛用しています)銀行などのログイン画面では、セキュリティ対策でよくソフトウェアキーボードを使っています。こういった場合に自動入力をするには、まずソフトウェアキーボードのチェックを外す必要があります。
つまり・・・
①入力 → TAB → ②に移動して → SPACE → TAB → ③入力 → TAB → ④クリック(エンター)
となります。②に移動し「SPACE」でチェックを外してから「TAB」で③に移動しているのがポイントです。
※ ソフトウェアキーボードを使用する欄で自動入力やキーボード入力をすると防犯上よくないので、あくまで自己責任でやってください。この記事では、説明用の例として紹介しています。
実際に自動入力をやってみよう!
①入力 → TAB → ②に移動して → SPACE → TAB → ③入力 → TAB → ④クリック(エンター)
前項で紹介した上の動作をシーケンスにすると下のようになります。
{USERNAME}{TAB}{SPACE}{ENTER}{TAB}{PASSWORD}{TAB}{ENTER}
{USERNAME}は、エントリーのユーザ名を入力しなさいという意味です。
{PASSWORD}は、エントリーのパスワードを入力しなさいという意味です。
{SPACE} の後に {ENTER} があるのでそれだけ説明しておきます。労金のログイン画面でチェックを外すと下のようなポップアップが出てきます。
このポップアップで、「OK」を押すために {ENTER} を追加しています。ちなみにポップアップが出たときにデフォルトで「OK」選択していますが、デフォルトが「キャンセル」になっていたら {TAB} を追加しないといけません。(「OK」に移動するため。)
ポップアップを「OK」で閉じた後、元の画面に戻ると②のチェックボックスをまだ選択しているので、さらに {TAB} を入れて③のパスワード欄に移動しています。
これが実際にシーケンスを編集した画面です。(画面の色が赤がかっているのはすみません。急にこんなキャプチャしかとれなくなりました。)
①を選んで
②でシーケンスを編集します。
③で使用したいキーを押すと自動で②に反映されます。
実際に自動入力を実行するときは、自動入力したいWebページを開いて、KeePassのポップアップメニューから「自動入力実行」をクリックします。
これでKeePassがもっと便利になりますね!
少しでも参考になったら、下の「♡」「コメント」をいただけると嬉しいです!
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